夜中に頭痛で目が覚める方へ ― 睡眠時頭痛をご存じですか
夜中に頭痛で目が覚める原因とは?
夜、ぐっすり眠っていたはずなのに、突然の頭痛で目が覚めてしまう――。
そんなご経験はありませんか?
本記事のイメージ画像は、生成AIを用いて制作したイメージです。
このように夜中に頭痛で目が覚めることがあると、せっかくの安眠を妨げられるだけでなく、「何か悪い病気ではないか」と不安になってしまわれる方も少なくないと思います。
実は、夜間や睡眠中、あるいは起床時に起こる頭痛にはさまざまな原因が考えられます。今回は、下高井戸脳神経外科クリニックでもご相談をいただくことの多い「睡眠に関連する頭痛」について、わかりやすく解説します。
睡眠中や起床時に頭痛を引き起こす原因となる病態には、以下のようなものがあります。
・片頭痛
片頭痛は、睡眠不足や逆に寝すぎ(過剰な睡眠)によっても引き起こされます。そのため、夜間や早朝に発作が起こることも珍しくありません。
・群発頭痛
片側の目の奥などにえぐられるような激しい痛みが起こる群発頭痛は、睡眠との関連が深く、発作の多くが夜間や睡眠中に起こる傾向があります。
・脳腫瘍などの頭蓋内疾患による頭痛
脳腫瘍をはじめとする頭蓋内圧の亢進に起因する頭痛では、朝起きたときに痛みが強くなる「morning headache(早朝頭痛)」と呼ばれる症状を呈することがあります。
・くも膜下出血
就寝中や明け方に発症し、激痛で目が覚めることもあります。
・睡眠時無呼吸症候群による頭痛
睡眠時無呼吸症候群でも、朝の目覚めとともに両側が圧迫されるような頭痛が起こることがあります。
・歯の食いしばりや歯ぎしり
睡眠中の無意識の歯ぎしり(ブラキシズム)や食いしばりも頭痛の原因になります。
そして今回ご紹介するのが、睡眠時頭痛です。
睡眠時頭痛は、睡眠中にのみ頭痛が起こり、その痛みのために目が覚めてしまうことを特徴とする疾患です。決まった時間に痛みが出現することが多く、「目覚まし時計頭痛(alarm clock headache)」とも呼ばれます。
目次
- 睡眠時頭痛とは ― とても稀な頭痛です
- 睡眠時頭痛の治療法
- 見逃してはいけない「朝方の頭痛」
- 片頭痛や群発頭痛と睡眠時頭痛の違い
- まとめ ― 「夜中に頭痛で目が覚める原因」が気になる方へ
- Q&A
- 下高井戸脳神経外科クリニックでできること
- 参考文献
- 本記事の執筆者について
睡眠時頭痛とは ― とても稀な頭痛です
睡眠時頭痛は、頭痛専門クリニックを受診される患者さんのうち、わずか0.07~0.35%程度にしかみられない稀な頭痛です。
発症年齢は60歳前後が中心で、中高年から高齢の方に多いのが特徴です。かつては「50歳以上で発症すること」が診断の必須条件とされていたほどで(現在は若年例も報告されているため年齢制限は撤廃されています)、年齢分布には一定の傾向があります。
また、性別ではやや女性に多く、男性の1.2〜1.7倍程度(あるいはそれ以上)発症しやすいとされています。
「夜中に頭痛で目が覚める」といっても原因はさまざまですが、その中でもこの睡眠時頭痛は、非常に特徴的なパターンを持っています。
睡眠時頭痛の痛みの特徴(ICHD-3に基づく)
国際頭痛分類第3版(ICHD-3)では、睡眠時頭痛は次のような内容で定義されています。
· 睡眠中にのみ起こり、痛みのために目が覚める
· 月に10日以上、3ヵ月を超えて繰り返す
· 覚醒後、15分〜4時間で自然におさまる
· 涙や鼻水、目の充血などの頭部自律神経症状を伴わない
· 群発頭痛のような「じっとしていられない落ち着きのなさ」はない
痛みの性質は、約3分の2の患者さんで両側性。
ズーンと重く圧迫されるような鈍痛であることが多く、強さは軽度〜中等度が中心です。
「激痛」というよりは、
“眠りを破る静かな頭痛”という表現のほうが近いかもしれません。
典型的な架空の症例ストーリー
では、実際にはどのように起こるのでしょうか。
ICHD-3の基準に沿った、典型的なケースを架空症例の形でご紹介します。
【60代女性・Aさんのケース】
Aさんは60代の女性。これまで大きな頭痛に悩まされたことはありませんでした。
ところが半年前から、奇妙なことが起こり始めます。
夜中の2時から3時頃――
決まってその時間帯に、頭の奥がズーンと重くなり、痛みで目が覚めるのです。
最初は「たまたまかな」と思いました。
しかし、それは週に3回、4回と繰り返されるようになりました。
痛みは頭全体に広がるような鈍い圧迫感。
吐き気はありません。
涙も出ません。
のたうち回るような強い痛みでもありません。
ただ、確実に眠りを断ち切る痛みです。
目が覚めたあと、布団の中でじっとしていると、
1時間から2時間ほどで自然におさまります。
そしてまた眠れる――
しかし朝起きたときには、どこか疲れが残っています。
やがてAさんはこう思うようになります。
「また今夜も起こされるのではないか」
夜が近づくたびに不安が強まり、
眠ること自体が怖くなってしまいました。
この頭痛は、月に10日以上。
3ヵ月を超えて続いていました。
「夜中に頭痛で目が覚めるのは何か悪い病気ではないか」
そう思い、頭痛外来を受診してみることにしました。
睡眠時頭痛の典型的な症状をイメージしやすいよう、架空の症例をもとにした漫画を作成いたしましたので合わせてご覧ください。先ほどの、文章と同じケースです。




*本記事に掲載している漫画は、Google Gemini(nanobanana)を使用して作成したイメージです。
作中に登場する患者様は架空の人物であり、特定の実在患者様を示すものではありません。
一方で、作中に描かれている診察室の様子は下高井戸脳神経外科クリニックの実際の内装をもとに表現しており、
診察を行う医師の描写については院長本人の写真をもとにイラスト化したものです。
本漫画は睡眠時頭痛の典型的な経過を分かりやすく説明することを目的としたものであり、
実際の症状や経過には個人差があります。
同様の症状がみられる場合には、自己判断されることなく、医療機関での評価をおすすめします。
自然に治りますか?(予後と経過)
睡眠時頭痛の経過について、以下の2つの視点(「1回の発作」と「病気全体の経過」)に分けてまとめます。
1. 1回の頭痛発作の経過 痛みのために夜中に目が覚めた後、そのまま起き上がって読書などの活動をしたり、安静にしていると、通常15分〜4時間(平均して1時間強)ほどで頭痛は自然に治まります。
2. 病気全体の予後(長期的な経過) 長期的には、自然に寛解(症状がなくなること)するケースもありますが、再発を繰り返したり、そのまま慢性化してしまうケースもあります。
※このように、決まった時間に頭痛で目が覚める/自律神経症状(目の充血や、鼻水、鼻詰まり等)を伴わない/数時間以内に自然軽快するというパターンが、睡眠時頭痛の典型像です。
睡眠時頭痛の治療法
睡眠時頭痛の治療法は、主に発作が起きたときの「急性期治療」と、発作を起こりにくくする「予防療法」に分けられます。睡眠時頭痛は痛みが軽度から中等度であることが多く、痛みで目覚めた後に起き上がって活動(読書やテレビを見るなど)していると自然に治まるため、必ずしも急性期の薬物治療を必要としないケースもあります。しかし、慢性化して睡眠を妨げることも多いため、頻繁に起こる場合は予防療法が必要になります。
睡眠時頭痛の治療には、以下のような選択肢があります。
1. カフェイン(急性期・予防療法の両方に有効)
睡眠時頭痛の治療において、カフェインは最も特徴的で効果的な治療法のひとつです。
· 急性期治療として: 夜中に痛みで目が覚めた際に、コーヒーを1杯飲む(またはカフェイン40〜60mgを摂取する)ことで、他の鎮痛薬よりも効果的に痛みをコントロールできることが多く、有効性が報告されています。
· 予防療法として: 就寝前にあらかじめコーヒーを飲んだりカフェインを摂取しておくことも、発作の予防に有効です。カフェインが効く理由として、睡眠と覚醒に関わる「アデノシン」の受容体をブロックする作用が関与している可能性が示唆されています。
2. 予防薬
発作が頻発し、日常生活や睡眠に支障が出ている場合は、予防薬が用いられます。
3. その他・注意点
· 非薬物的な対処: ベッドから起きて歩き回ることが痛みの軽減につながる場合もあります。
· 効果のない治療: 群発頭痛の急性期治療として有効な「スマトリプタンの皮下注射」や「高濃度酸素吸入」は、残念ながら睡眠時頭痛に対しては一般的には効果がないとされています。また、トリプタン製剤が効いたとする報告もごくわずかにあるものの、基本的にはアスピリンなどの一般的な鎮痛薬や前述の治療法が優先されます。
見逃してはいけない「朝方の頭痛」
冒頭でも紹介しましたが、睡眠中や朝方に起こる頭痛のなかには、頻度としては決して多くありませんが、早期に適切な診断を行うことが重要な疾患があるためです。
ここでは特に注意が必要な代表的な病態を2つご紹介します。
① 頭蓋内圧亢進による「morning headache(早朝頭痛)」
脳腫瘍などの病変により頭蓋内圧が上昇すると、朝起きたときに頭痛が強くなることがあります。
横になっている睡眠中は頭蓋内圧がやや上がりやすく、さらに二酸化炭素濃度の上昇などが影響し、起床時に痛みが目立つことがあります。
このタイプの頭痛では、
· 日増しに頻度や強さが増していく
· 悪心(吐き気)や嘔吐を伴う
· 体位で痛みが変わる
· 神経症状(手足の動きにくさ、視野異常など)を伴う
といった所見がみられることがあります。
もちろん、朝の頭痛すべてが脳腫瘍を意味するわけではありません。
しかし、「いつもと違う変化」がある場合には慎重な評価が必要です。
② くも膜下出血による突然の激しい頭痛
脳動脈瘤の破裂などによって起こるくも膜下出血は、発症様式に明確な特徴があります。
それは、
突然、経験したことのない強い痛みが出現し、短時間でピークに達するという点です。
いわゆる「雷鳴頭痛」と呼ばれ、発症から1分未満で最大強度に達することが典型的です。
くも膜下出血を発症した場合就寝中や明け方に発症し、激痛で目が覚めることもあります。
また、本格的な破裂の前に少量の出血(いわゆるマイナーリーク)が起こり、突然の頭痛や悪心、嘔吐などが出現することもあります。
ただし、この疾患も頻度としては高くありません。
重要なのは、特徴的な発症パターンを見逃さないことです。
正しい「鑑別」が何より大切です
朝方に起こる頭痛の多くは、片頭痛や睡眠時頭痛などの一次性頭痛です。
過度に心配する必要はありません。
しかし、
· 痛みの性質がこれまでと明らかに違う
· 突然、強い痛みが出現した
· 日増しに悪化している
· 吐き気や神経症状を伴う
といった場合には、慎重な評価が必要です。
その判断のためには、画像検査による客観的な確認が重要になります。
MRI(FLAIR画像、MRAなど)やCTを用いて頭蓋内出血や腫瘍性病変がないことを確認することで、初めて「安心して一次性頭痛として治療を行う」ことができます。
片頭痛や群発頭痛と睡眠時頭痛の違い
夜間や朝方に起こりやすい「片頭痛」「群発頭痛」「睡眠時頭痛」の違いについて、それぞれの特徴を比較して表にまとめました。
同じ「睡眠に関連して目が覚める頭痛」であっても、痛みの性質や伴う症状、対処法などが大きく異なることがお分かりいただけると思います。
■ 睡眠に関連する代表的な頭痛の比較表
| 特徴 | 睡眠時頭痛 (Hypnic headache) | 片頭痛 (Migraine) | 群発頭痛 (Cluster headache) |
|---|---|---|---|
| 発症年齢 | 50歳以上の中高年に多い(平均60歳前後) | 10代〜40代の若年・中年層に多い | 20代〜40代に多い |
| 性差 | 女性にやや多い | 女性に多い | 男性に圧倒的に多い |
| 発現タイミング | 睡眠中にのみ起こる。決まった時間(午前2時〜4時頃など)に起こりやすい(目覚まし時計頭痛) | いつでも起こるが、睡眠不足や寝すぎ(休日の朝など)により夜間や早朝に誘発されることがある | 夜間・睡眠中(就寝後1〜2時間)に起こりやすい。群発期には連日同じ時刻に起こる傾向がある |
| 痛みの部位・性質 | 頭全体(両側性が多い)。ズーンとした鈍痛(圧迫感) | 頭の片側(両側もある)。ズキズキとした拍動性の痛みのことが多い | 片側の目の奥、目の周囲、側頭部。えぐられるような激痛 |
| 痛みの強さ | 軽度〜中等度(重度のこともある) | 中等度〜重度(日常動作で悪化する) | じっとしていられないほどの「きわめて重度」な激痛 |
| 持続時間 | 15分 〜 4時間 | 4時間 〜 72時間 | 15分 〜 3時間(180分) |
| 随伴症状 | 基本的になし。涙や鼻水は出ず、落ち着きがなくなることもない | 吐き気・嘔吐、光や音に過敏になる | 痛みと同じ側の涙、目の充血、鼻水、鼻づまり、まぶたの垂れ下がり、激しい落ち着きのなさ(不穏状態) |
| 主な治療・対応 | 就寝前のカフェイン摂取、インドメタシンなど | トリプタン製剤、NSAIDsなどによる急性期治療 | スマトリプタン皮下注射、純酸素吸入などによる急性期治療 |
【ポイント】
· 片頭痛との違い 片頭痛は睡眠不足や過眠が引き金となって早朝に起こることがありますが、睡眠中"のみ"に起こるわけではありません。また、片頭痛の場合は動くと痛みが悪化し、吐き気や「光・音が煩わしい」といった症状を伴うのが特徴です。一方、睡眠時頭痛は吐き気などを伴うことは少なく、痛みで目覚めた後に起きて活動しても痛みが悪化することはありません。
· 群発頭痛との違い 群発頭痛も夜間の睡眠中に起こりやすい(特に就寝後1〜2時間)という共通点がありますが、痛みの激しさが異なります。群発頭痛は「目の奥をえぐられるような」激痛で、痛くてじっとしていられなくなります。また、必ず片側に起こり、痛い方の目から涙が出たり鼻水が出たりする(自律神経症状)のが大きな特徴です。睡眠時頭痛にはこのような涙や鼻水、不穏状態は伴いません。
まとめ ― 「夜中に頭痛で目が覚める原因」が気になる方へ
夜中に頭痛で目が覚める――
その原因はひとつではありません。
睡眠時頭痛のような比較的まれな一次性頭痛のこともあれば、
片頭痛や群発頭痛が睡眠に関連して出現している場合もあります。
一方で、
· 朝方の頭痛が続いている
· これまでと明らかに違う頭痛が出現した
· 突然強い痛みで目が覚めた
といったケースでは、脳腫瘍やくも膜下出血などの頭蓋内疾患を慎重に除外することも重要です。
「夜中に頭痛で目が覚めるのはなぜだろう?」
「朝の頭痛は病気のサインではないか?」
その不安を解消するためには、
まず原因を正しく整理することが大切です。
MRIなどの画像検査で脳に異常がないことを確認できれば、
睡眠時頭痛や片頭痛として安心して治療を進めることができます。
夜中や朝方の頭痛が続いている方、
睡眠時頭痛の可能性が気になる方は、どうぞ一度ご相談ください。
下高井戸脳神経外科クリニックでは、
頭痛専門の視点から丁寧に鑑別を行い、必要に応じてMRI検査を実施しています。
「夜中に頭痛で目が覚める原因」をはっきりさせ、
安心して眠れる毎日を取り戻すお手伝いをいたします。
診療のご予約はこちらから。
京王線・井の頭線沿線にお住まいの方へ向けたご案内もございます。
Q&A
夜中に頭痛で目が覚めるのは珍しいことですか?
いいえ、決して珍しいことではありません。
片頭痛、群発頭痛、睡眠時頭痛、睡眠時無呼吸症候群など、さまざまな原因が考えられます。ただし、危険な二次性頭痛のサインである場合も否定できませんので突然の激しい痛みやこれまでにない頭痛の場合は注意が必要です。
睡眠時頭痛とはどのような頭痛ですか?
睡眠中にのみ起こり、痛みのために目が覚めることを特徴とする稀な一次性頭痛です。
決まった時間(午前2~4時頃など)に出現することが多く、「目覚まし時計頭痛」とも呼ばれます。痛みは両側性で鈍い圧迫感が多く、自律神経症状は伴いません。
片頭痛でも夜中に頭痛で目が覚めることはありますか?
あります。
睡眠不足や寝すぎが誘因となり、夜間や早朝に発作が起こることがあります。ただし、片頭痛の場合睡眠中“のみ”に起こるわけではなく、吐き気や光・音過敏を伴うことが多い点が睡眠時頭痛との違いです。
群発頭痛との違いは何ですか?
群発頭痛は片側の目の奥に起こる非常に強い痛みが特徴です。
涙や鼻水、目の充血などの自律神経症状を伴い、痛みのためにじっとしていられなくなります。
睡眠時頭痛ではこのような自律神経症状や激しい落ち着きのなさはみられません。
睡眠時無呼吸症候群でも朝に頭痛が起こりますか?
はい。
低酸素や二酸化炭素の蓄積により、起床時に両側が締め付けられるような頭痛が起こることがあります。いびきや日中の眠気が強い場合は、睡眠時無呼吸症候群の評価も重要です。
夜中に頭痛で目が覚めたらどうすればよいですか?
まずは痛みの性質を観察してください。
突然の激痛である場合、これまでに経験のない頭痛である場合、麻痺や視力・視野障害、構語障害等の神経症状を伴う場合は速やかに医療機関を受診してください。
一方、月に10日以上、3か月を超えて、繰り返し同じ時間帯に頭痛が起こる場合には、睡眠時頭痛の可能性も考えられます。
MRIは必要ですか?
すべての場合で必須ではありませんが、
・これまでにない頭痛
・突然の強い痛み
・進行性の悪化
・神経症状を伴う
といった場合には、MRIやCTで頭蓋内出血や腫瘍がないことを確認することが重要です。
画像で異常がないことを確認できれば、安心して一次性頭痛として治療を進めることができます。
下高井戸脳神経外科クリニックでできること
当クリニックでは、診察での詳細な問診と神経学的診察に加え、
必要に応じて院内に設置したMRI機器を用いて頭部MRI・MRA検査を行い、危険な二次性頭痛が隠れていないかを確認しています。
診察から検査、結果説明、治療方針のご提案まで、原則として一度の受診で対応いたします。
(当日MRIをご希望の場合は、最短で約1時間、平均で1.5〜2時間程度お時間をいただいております。混雑状況により3時間以上かかる場合もございますので、余裕をもってご来院ください。)
「重大な疾患がないことを確認する」こと自体が、治療の第一歩になります。
睡眠を妨げる頭痛や、朝方に強くなる頭痛、
あるいは「これまでと違う」と感じる頭痛がある場合には、
無理をせず一度ご相談ください。
適切な鑑別診断と、その後の治療方針のご提案まで、丁寧に対応いたします。
参考文献
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11. 日本頭痛学会・国際頭痛分類委員会 訳. 国際頭痛分類 第3版. 東京: 医学書院; 2018.
12. 「頭痛の診療ガイドライン」作成委員会 編. 頭痛の診療ガイドライン2021. 東京: 医学書院; 2021. 13. 竹島多賀夫 編. ジェネラリストのための頭痛診療マスター. 東京: 日本医事新報社; 2022.
本記事の執筆者について
本記事は、下高井戸脳神経外科クリニック院長であり、日本脳神経外科学会専門医・医学博士の 髙橋 里史 が執筆しています。
ガイドラインをはじめ、国際的な総説論文・標準的教科書に基づき、専門的な内容を一般の方にも分かりやすく整理しています。


